田村 大 | ARTIST
ニューエラと関連のあるアスリートやアーティストに焦点を当てたインタビュープロジェクト『VOICE by NEW ERA』。NBAプレイヤーをはじめ、各分野で活躍するアスリートや著名人・動物などを超精巧なタッチで描くイラストアーティスト、田村大をゲストに迎えました。
■絵のスタイルについて
「もともとはカリカチュアって言ってオーバーに描く絵で2016年に世界チャンピオンになって。その後、独立してNBAの仕事をしたいと思ったときにまるっきり逆に行かないとオフィシャルの仕事は出来ないってわかったので、その時のスタイルとか優勝して手に入れたトロフィーも捨てちゃったんですよ。スタイルと共に。
もう過去の実績を捨てて新しいチャレンジをしようと思って。それで今のスタイルにたどり着いたっていうような感じです。
僕の絵は逆に汗とか一個も書いてなくて。漫画とまたちょっと違う表現なんですけど、そういうのを表現せずに熱だったり、その人の持つエネルギーとかそういうのを感じ取って欲しくて。写真とかリアルを超えた"Beyond the Real"と言っていて、まるで動き出しそうなほどリアルな絵を心掛けて描いています」
■ニューエラとの出会い
「記憶の中では、レイカーズのキャップを小学校の頃にかっこいいなって手にとって被ったのが最初だと記憶しています。[59FIFTY®]のシールだったり、やっぱり目立つじゃないですか。それで少しずつこれがニューエラなのかなって。大人になるにつれてロゴを含めて認識していきました。
独立した時に、やっぱり最初にアメリカを目指したいって気持ちがあったのでニューエラのニューヨーク(NYC)のキャップを買いたいって。それは意図的に買いました。やっぱ僕なんかアメリカの人から見たら多分子どもみたいなんですよ。だから帽子をあえて後ろに被って髭も生やして、少しでも舐められないようにじゃないけど(笑)。大人っぽく見られた方が仕事に繋がるんじゃないかなと思って、毎日のようにキャップを被って活動してました」
■格闘家・堀口恭司のイラスト制作について
「先日、ニューエラの撮影の場所にも立ち会わせて頂いて。描きやすいポーズだとか、絵の視点から色んな動きをやって頂いて、それをもとにイラストを描きました。描くときも、白と黒のコントラストと筋肉の躍動感が、全部の相乗効果が出るように、決して何かひとつだけが突出しないように、調和するように意識して描きました」
■好きなスポーツ
「自分がプレイしていたバスケットがやっぱり好きで、NBAが特に好きなスポーツです。彼らがドラフトにかかる時に被る帽子がニューエラのキャップで。ちょっとあどけなさも出たり堂々としたりとかって、個性が表われているなって。スーツの中で少しハズしで被っていたり、かっこいいなと思っていつも見ています。ルーキーでしか見ないその光景、みんながニューエラを被っている光景がすごい印象的です」
■絵を描く際に意識していること
「最初から多くの人に伝えようとすると全然伝わらないので。やっぱり対象のアスリートが喜んでさえくれれば、その顔を見てファンが喜ぶ。描く対象の方に喜んでもらう、それだけを考えて描いています」
■今後描いてみたい人
「間違いなくマイケル・ジョーダンですね。
まあ描きたいっていうか、この人に会って絵を渡すっていうのは子どもの頃からの夢なので。描きたい人で言うと山ほどいるんで、さまざまな人これからも描いていって、一人でも多くの人に僕の絵で感動して頂けたらなと思ってます」
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■田村大
・Instagram(@dai.tamura)